同志よ‥
XL2410Tはまだ戦える…!
ヒャッハー
120Hzでも,LightBoost非対応の144Hzよりも4.5ms以上残像が少ないです(詳しくはこちら)。高速に移動するオブジェクトの軌道と移動速度が体感的に伝わってきます。残像感を無理矢理消すAMAを長い間使ってきましたが,LightBoost有効時と比べると不自然な残像が残るうえにカクカクするのでこの状態には戻れません。同じ120Hzでも,1秒毎のフレーム数が多いというか,1フレーム1フレームが明瞭かつ滑らかに描画されるのでとても快適ですし,動きも読みやすいです。ただ,高速に移動する文字や絵を識別する場合は輪郭が強調されるLightBoost無効+AMAの組み合わせが若干有利な気がします。144Hzモニタを持っていれば詳しく検証できますが…でも,今はもう必要ありません。かなり眼の負担になるので疲れたら無理せず休んでアイストレッチ(目薬)をぶち込みましょう。
LightBoostとは
ざっくり言うと残像低減処理技術が大変素晴らしいのでこれを使いましょうということです。下の動画を観ると分かりますが,LightBoostは一瞬完全に暗くなっています。CRTに似た仕組みなので使用感はほぼ同じです。独特のチカチカ感がして目が疲れるので常用はあまりおすすめしません。懐かしい…この感覚…どこかで…(厨二)
3D LightBoostは、既存の3Dソリューションとの比較で3D画像の輝度を最大2倍に高め、色品質を向上させるNVIDIAの新たなディスプレイ技術です。環境照明も大幅に向上させるため、ゲーム用のキーボードやマウスもより見やすくなり、3Dのゴースティングも低減されます。
Source: 次世代の3Dメガネとモニターによって、NVIDIA 3D Visionが新たな局面へと飛躍 – NVIDIA
公式対応機種
ASUS VG248QE, VG278H, VG278HE, VG278HR BenQ XL2411T, XL2420T, XL2420TX, XL2420TE, XL2720T
※LightBoost対応モニタをお持ちの方は非公式の方法を使う必要がないので,丁寧に解説されていらっしゃるぬっかとさんの記事をご覧になって設定されると良いかと思います。
120Hz・144Hzモニタが更にパワーアップするLightBoostの設定方法 – ぬっかと
XL2410Tは非対応 (#゚Д゚)ゴルァ!!
なので,ここに非公式の方法を記します‥。
モニタのドライバを書き換えて対応機種のASUSモニタとして認識させることでNVIDIAコントロールパネルを騙して無理矢理使えるようにしようという方法です。再起動不要の簡単な有効化・無効化手段や明るさ調節のTipsが無かったのでおまけで書いています。
XL2410TでもできるおーとTwitterで教えてくださったcallmanさんに感謝。
【警告】レジストリやドライバー等のシステムファイルを変更するので操作を誤ればPCが起動しなくなる場合があります。また,負荷がかかりハードウェアが故障する等予期せぬトラブルが起きる可能性もあります。必ずご自身の責任をもって設定して下さるよう,よろしくお願いします。
はじめに
最初に一度だけこの作業をすればモニタのドライバを変えない限り,ずっと有効化/無効化の方法が使えます。結構手順が多いですが慣れれば簡単です。最高のヌルヌル体験のために!
必要なファイルをまとめました。ダウンロードして任意のフォルダに解凍ください。
XL2410T LightBoost Pack.zip (4.63 KiB)
- モニタドライバを書き換える (3Dディスプレイの選択肢にモニタを追加するため)
コントロールパネル→デバイスマネージャー→モニター→BenQ XL2410Tを右クリック→ドライバーソフトウェアの更新→[コンピュータを参照してドライバーソフトウェアを検索します]→[コンピューター上のデバイスドライバーの一覧から選択します]→[ディスク使用]を押す→[参照]を押す→解凍先フォルダにある[LightBoost-Monitor-EDID-override.inf]を開く→[OK]を押す→[次へ]→[閉じる] - 設定不要のおまけですが,画面の色設定を変えるためiccプロファイルを更新しましょう。コントロールパネル→色の管理→追加→参照→解凍先フォルダにある[BenQ XL2410T – sRGB.icc]を追加→リストの最下部近辺の[BenQ XL2410T – sRGB.icc]を選択してOKを押す→[BenQ XL2410T – sRGB.icc]を選択して[既定のプロファイルに設定]を押す→[詳細設定]タブを開く→[システムの既定の変更]を押す→[詳細設定]タブを開く→[Windowsのディスプレイ調整を使用]にチェックを入れる→[現在の調整の再読み込み]を押す(これで色の設定が変わるはず)
- PCを再起動する (モニタがASUS VG278として認識されるようになる)
※ドライバのインストール方法がよくわからないときはcallmanさんの記事を参照してください。
120Hz液晶をCRTへ! – call plz
有効化方法
再起動をすることなくLightBoostのON/OFFが切り替えられます
- 解凍先フォルダにある[ForceLightBoostWithoutGlasses.reg]を実行してレジストリ登録
- NVIDIAコントロールパネル→ステレオスコピック3Dを設定→[ステレオスコピック3Dを有効にする]にチェックを入れる
- ディスプレイのタイプは[Asus 120Hz 3D LCD]を選択
- 3Dモードの選択を[常に]に変更
- 適用を押す
- [ステレオスコピック3Dのテスト]を押す
- [120Hz]を選択して[テストアプリケーションの起動]を押す(この時点でXL2410Tが3Dモードに切り替わる)
- Escを押して終了(Ctrl+Tで軽くなる)
- [ステレオスコピック3Dを有効にする]のチェックを外す(遅延防止のためLightBoost中の120fps制限を解除)
- 適用を押す
- 明るすぎるときはモニタのコントラストを下げる(なぜか明るさが変わる。私は2~10です) もしくは,NVIDIAコントロールパネルの[デスクトップカラー設定の調整]から,[NVIDIAの設定を使用する]を選択して,明るさ・コントラスト・ガンマをお好みに調節します
完了です。フルスクリーンのゲームでは3D設定が有効になってカクカクすることがありますが,[Ctrl+T]を押すことで3D設定は解除されます。モニタのOSDを確認して,”3D Mode”と表示されていればLightBoostは有効化されたままです。
無効化方法
- 解凍先フォルダにある[ForceLightBoostWithoutGlasses.reg]を実行してレジストリ登録
- NVIDIAコントロールパネル→ステレオスコピック3Dを設定→[ステレオスコピック3Dを有効にする]にチェックを入れる
- 3Dモードの選択を[全画面表示3Dプログラム実行中のみ]に変更
- 適用を押す
- [ステレオスコピック3Dのテスト]を押す
- [テストアプリケーションの起動]を押す
- Escを押して終了(デモが消えた後に3Dモードが切れる)
- [ステレオスコピック3Dを有効にする]のチェックを外す
- 適用を押す
完了です。モニタのOSDを確認して,”3D Mode”ではないことを確認してください。
元に戻すには
- コントロールパネル→デバイスマネージャー
- モニター→[ASUS VG278 (LightBoost EDID Override)]を右クリックして[削除]する
- 操作→[ハードウェア変更のスキャン]で元に戻る
- NVIDIAの表示がASUSのままだが再起動すると直る
以上です。お疲れ様でした。
ハッピーヌルヌルライフ!